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成果を出すITエンジニアを見極める「採用時の評価」のガイドライン

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2018/08/07 06:00

 前回は採用したITエンジニアに行う評価のガイドラインについて解説しました。今回は“採用時”の評価のガイドラインを紹介したいと思います。コミュニティやオープンソースプロダクト開発などで名を馳せているエンジニアも、自社のビジネス成長に役立つ成果を出してくれるとは限りません。では、何をどう見極めて採用を判断するべきか。そこが今回のポイントです。

 前回の記事は、こちらからご覧ください。

優秀なエンジニアとは

 エンジニアを採用するときに考えることは何でしょう。まずは「優秀なエンジニアを採用したい」ということではないでしょうか。優秀なエンジニアであれば生産性は格段に上がるという話もあるので、なるべく優秀な人材を採用したいと思うのは当然のことでしょう。問題は優秀なエンジニアを面接のときにどう見極めるかです。

優秀な
エンジニア?

それでは、そもそも優秀なエンジニアとはどのような人のことでしょうか。身近なエンジニアに「優秀なエンジニアは?」と聞けば、

  • 「オープンソース活動を積極的にやっている」
    • GitHubでスターをたくさん付けられている
    • 自分で開発したオープンソースプロダクトを持っている
  • 「エンジニアコミュニティ活動も積極的にやっている」
    • 優秀なエンジニアの知り合いが多い
  • 「技術力が高い」
    • 生産性が高く、実装も速い

といった答えが返ってくるのではないでしょうか。特に技術力が高さ、生産性の高さはビジネススピードに大きな影響が出ると考えてしまいがちです。また、オープンソース活動をしているエンジニアには優秀だといわれている人が多いため、どうしてもその点を重視して採用を進めたくなる傾向にあります。

 しかし、果たしてこれら要素が、ビジネスで求められる能力と一致しているのでしょうか。そもそも「優秀さ」とは何かから考える必要がありそうです。

優秀さとは

まず大前提として、優秀かどうかの判断基準は会社によって異なります。ある会社で優秀であるからといって、別の会社でも同じく優秀であるかどうかはわかりません。業種や業態が異なればやるべきことや考える対象も異なるため、それに必要な能力も変わってくるでしょう。

 例えば、ざっと考えるだけでも、以下のような違いが考えられます。

  • 会社のステージが違う――アーリーステージのベンチャーか、中堅企業かなど
  • ビジネス形態が違う――B2Cサービスを提供している会社か、B2Bか、エンタープライズ向けかなど
  • 社内の雰囲気が違う――スーツの人が多いのか、カジュアルな人が多いのかなど

 これらを加味した上で、どのような人材が優秀かを考えなければなりません。もちろん、何でも対応できるという人もいるでしょうが希少です。能力のマッチングを考えるためにも、会社にとっての優秀さを定義する必要があります。

 また、能力とは別に会社に合うこと、つまりカルチャーマッチも重要な要素になってきます。いかに能力が高くとも会社の文化や風土、価値観と合わなければ、いろいろなところで摩擦や衝突が起こる可能性があります。このような状況になってしまうと、もともと能力が高かったとしてもうまく成果を出せなくなり、本人にとっても会社にとっても良くありません。

離職される
採用ケース

エンジニアの場合はどうでしょうか。エンジニアの採用においては前述した「優秀なエンジニア」を探しがちで、オープンソース活動やカンファレンスでの発表などを基準として考えている場合が多いです。しかし、そのような人が成果を出せる環境なのか、その人に仕事内容がマッチしているのかなども考えなければ、おそらく採用は失敗に終わります。

 例えば、ユーザー向けサービスを開発するエンジニアを募集しているのに、基盤開発に強いエンジニアを採用するのは得策ではありません。技術力以前に、その人の特性や志向の面でミスマッチです。入社直後は高いパフォーマンスを発揮していたのに、しばらくすると方向性の違いにより別のベンチャーに転職してしまうケースなどはこれに該当するでしょう。

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