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新任マネージャーにはメンバーの成長を評価すると明示、業務もその意図からアドバイス――リクルートジョブズ 木田茂穂氏《後編》

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 エンジニアマネージャーの育成に力を入れている株式会社リクルートジョブズ。前編では、同社 商品本部 デジタルマーケティング室 データマネジメント部で、昨春新たに2名のGMが登用された経緯について、部長の木田茂穂氏に話を聞いた。後編では、その2人のGM1年生を木田氏がどのように育成しているのか、マネージャーを育てる上役が果たすべき役割について、さらに詳しく掘り下げていく。

前編はこちらから。

メンター同士で学び合う

――木田さんが育成のための振り返りを大事にされるようになったのは、リクルートジョブズに入ってからですか。

 そうですね。それまではあまり意識していませんでした。弊社は、業務を遂行していく上で、人の内面にある癖やインサイトまで含めて変えることでパフォーマンスが出るようにしようという意欲が非常に強いんですね。その意識が強いマネージャーに育ててもらった私には、その思考が染み付いているのだと思います。あとは、個人的に自分の強みかもしれないと思っているのが、人を見るのが好きなことです。「この人はどう考えているんだろう?」「本当はこんな風に成長したいのではないか?」といったことを紐解いて抽出してくるのが好きなんですね。人に対する興味が強いので、そこだけはちょっと自信を持てるところかなと思っています。

木田 茂穂氏
木田 茂穂(きだ・しげお)氏
株式会社リクルートジョブズ 商品本部 デジタルマーケティング室 データマネジメント部 部長。1979年生まれ。2002年に大学卒業後、電機メーカーのシステム開発会社に入社。2011年にリクルートに転職、分社化に伴いリクルートジョブズに転籍。入社後、クライアント向けシステムに関連する複数のプロジェクトを経て、2012年よりHadoop担当となったことを契機にデータサイエンスの領域に入る。2013年よりデータ活用チームのリーダー。以降、フリーペーパー配送最適化、原稿内容チェック、indeed入札自動化など、複数のプロジェクトにマネージャーとして携わる。

――木田さんのようなタイプでないと、メンバーを育成できるマネージャーは育ちにくいでしょうね。

 私の部署では、育成も仕組みとして強化しようとしていて、Slackで「メンターチャンネル」という育成に携わっている人を集めたチャンネルを作っているんです。そこでは、育成をする中で得られた気づきを共有したり、外から見ていて気になった言動を指摘してあげたりすることができ、「そういう見方もあったのか」とメンター同士が相互成長できる環境になっています。

――メンター同士で互いをケアし合っているなんてすばらしい。

 チャンネルを用意することで、最初は他のメンターに対する興味はなかったとしても、自然と目にすることによって、次第に興味を持ちだすようです。最初からその効果を狙って作ったというよりは、「メンターチャンネルがあるといいよね」くらいのレベルで始めたことなんですけど、実際にやってみるといろいろな効用があって、なかなか良かったなと思っています。

――木田さんもそのチャンネルの中で発言されるのですか。

 私は、Slackでの発言で気になるものを拾っておき、「よもやま」と呼ばれている弊社の1on1や別のミーティングの中で、それとなく伝えるようにしています。あんまりSlackで私が発言しすぎると他のみんなが冷めてしまうと思っているので、普段はなるべく見るだけに徹していますね。

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著者プロフィール

  • 野本 纏花(ノモト マドカ)

    フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・セルフブランディングにFacebookを活用しよう』がある。

  • 市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向けWebメディア両方の経験を活かして「資格Zine」を立ち上げ。2017年7月にその拡張版として「IT人材ラボ」をスタートさせた。

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