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より良いマッチングのためにITエンジニアに聞いていること、採用企業側に提供してほしい情報とは――ワークポート 善波貴一氏

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 IT専門の転職エージェントとしてスタートした株式会社ワークポートは、現在もITエンジニア採用を主軸にサービスを提供している。多数の採用案件を日々まとめている同社だが、採用企業側が協力をすることで理想的なマッチングに結びつく点がいくつかあるようだ。本稿では、同社でリクルーティングアドバイザー シニアアソシエイトを務める善波貴一氏に、自社にマッチしたITエンジニアを紹介してもらい、採用するためのポイントなどを聞いた。

ネガティブな転職理由もしっかり聞く

――御社のサービスの特徴を教えてください。

 大きく3点あります。1つ目は、IT・インターネット・ゲーム業界に強みを持っており、同業界の求人案件数が多いことです。2003年の創業時から約10年間、IT系専門の転職エージェントという立ち位置でやってきました。今は幅を広げていますが、それでもIT系に強い転職エージェントだと自負しています。

 2つ目は全国の企業様、全国の転職希望者様に対応していることです。以前は東京、大阪、福岡を拠点としていたのですが、今は名古屋、横浜、仙台、埼玉、神戸など拠点数を増やしており、カバーしているエリアを広げています。極端に言えば北は北海道から南は沖縄まで、全国各地をカバーしています。今後も全国に拠点を展開し、より地域に食い込んだサービスの提供を強化していく予定です。

 3つ目は完全成功報酬型のビジネスをしていることです。紹介した人が入社したのを確認してから、入社先企業から報酬をもらうというものです。入社までは費用は一切かかりません。そのため企業様、転職希望者様の双方にとって負担のないサービスを提供しています。

善波 貴一氏
善波 貴一(ぜんば きいち)氏
株式会社ワークポート リクルーティングアドバイザー シニアアソシエイト。
大学卒業後はハウスメーカーで営業経験を積むも、成長性の高い業界でキャリアアップしたいと、2014年ワークポートに転職。入社後は製造業専門のリクルーティングアドバイザーに従事。現在はIT、WEB、ゲーム領域の企業側転職支援を行う。2018年にはMVP受賞も。「何事もコツコツと」が信条。趣味は町散歩や文具店巡り、煎餅食べ比べ。

――善波さんのご担当は?

 主にSIerへの人材紹介を担当しています。8割くらいがSIerで、残りの2割がゲーム会社です。なお、弊社は企業様の担当と求職者様の担当で分かれていまして、私は企業様の担当です。

――マッチングはどのようにやっているのですか。

 まず求職者様担当が、個々の求職者様から「こういうところに転職したい」という希望を聞きます。それを私たち企業様担当のリクルーティングアドバイザーと共有し、「転職理由がこうだからこういう企業様が合うね」というマッチングを図ります。私たちが転職先を提案し、求職者様がその中で行きたい企業を選ぶ形で選考を進めていきます。ただし、履歴書や職務経歴書を拝見した上で、「ご本人はこう言っているけれども、もっとここの経験を生かしたほうがよさそうだ」とか、「この企業はこのスキルを求めているから、このスキルを生かせる環境はどうでしょうか」と提案するなど、フレキシブルな対応を心がけています。

――求職者からはどんな話を聞いておくのですか。

 やはり転職理由です。1回の面談につき1時間半ほど時間を費やすのですが、転職理由が話のメインになります。

 ただ、転職の動機には、ポジティブな理由とネガティブな理由があります。ポジティブな面だけを聞いても、後で何かあったら求職者様・企業様の双方に損が生じてしまいます。「パワハラがあった」とか言いづらいこともあると思うのですが、ネガティブな面もすべて聞き出し、その願いを実現できる企業様を紹介する形にしています。

 職場に関するネガティブな経験は、最も多い転職理由の1つです。企業様には聞ける範囲で会社や職場の雰囲気などを事前に確認するようにしています。また、私たちは企業様の社内を訪問する機会があるので、そのときに雰囲気などを自分で感じておき、求職者様に「こんな感じでしたよ」と説明したりもします。デジタル的な情報だけでなく、そうしたフィーリングも含めたソフトの情報を提供しているのです。

――転職においては、カルチャーフィットもとても大事です。

 もちろん、年齢によっても、また個人のパーソナリティによっても、何を重視するのかが変わって来ると思います。あくまでも収入にこだわる人もいれば、環境重視という人もいます。その人に合った情報を提供するようにしています。

 私を含む弊社の人間は、キャリアアドバイザーというよりはキャリアコンシェルジュという立ち位置を取っています。要は寄り添う形でホテルのコンシェルジュのようにサービスを提供していくのです。寄り添って意見を聞き、叶えていくことを心がけています。

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著者プロフィール

  • 八鍬 悟志(ヤクワ サトシ)

    都内の出版社に12年勤めたのちフリーランス・ライターへ。得意ジャンルは労働者の実像に迫るルポルタージュと国内外の紀行文。特にヒンドゥ教の修行僧であるサドゥを追いかけたルポルタージュと、八重山諸島を描いた紀行文には定評がある。20年かけて日本百名山の制覇を目指しているほか、国内外を走るサイクリストとしての一面も。

  • 市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向けWebメディア両方の経験を活かして「資格Zine」を立ち上げ。2017年7月にその拡張版として「IT人材ラボ」をスタートさせた。

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