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学生を特別扱いしない! エンジニア新卒採用で必要な人材を確保する考え抜かれた取り組み――メルカリ 奥田綾乃氏

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2019/10/07 06:00

 2018年6月に東証マザーズに上場したメルカリ。日本を代表するユニコーン企業として知られる同社の2019年6月時点における従業員数は連結ベースで1826人。2017年6月時点の596人、2018年6月時点の1140人と比べると、ここ2年で組織は約3倍の人数に成長した。その背景には中途採用だけでなく、本格的に新卒採用を進めてきたことがある。8月27日に行われた「IT人材ラボ Day 2019 Summer」では、同社で新卒採用チームマネージャーを務める奥田綾乃氏が登壇し、同社の採用戦略を語った。(所属はイベント当日のもの)

新卒採用チームの行動規範にもなるミッションとバリュー

 2017年3月にメルカリに入社した奥田氏。国内の新卒採用チームの立ち上げから始まり、採用戦略の立案や実務に至るまで、リーダーとして多くのエンジニア採用に携わってきた。2019年1月から新卒チーム全体のマネジメントの役割を務める。

奥田 綾乃氏
奥田 綾乃(おくだ あやの)氏
株式会社メルカリ 新卒採用チームマネージャー。
2009年 株式会社サイバーエージェント入社。社長室配属を経てソーシャルゲームのプロデューサーとして企画立案、運用、進行管理を経験した後、複数のゲームを束ねるユニット長として事業戦略、マネジメントを経験。2017年 株式会社メルカリに入社し新卒採用の立ち上げを行う。現在は新卒採用の責任者として採用から育成に携わる。(プロフィールはイベント当日のもの)

 同社は創業チーム全員がエンジニア出身ということもあり、テクノロジーでの差別化に力を入れている。コーポレートミッションは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」。それを実現するためのバリューとして、「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(全ては成功のために)」「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」の3つを据える。このミッションとバリューは、新卒採用のプロセスや制度設計にも引き継がれているという。

 また、奥田氏は自身が率いる新卒採用チームのミッションを「未来のメルカリをつくる優秀なメンバーを世界中から集める」と定め、チームのバリューもコーポレートのものに即して決めたと話す。

メルカリのミッション・バリューは新卒採用にも引き継がれている
メルカリのミッション・バリューは新卒採用にも引き継がれている
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 そして、新卒採用チームの仕事の進め方では次のようなフィロソフィーを重視している。

  • メルカリらしい人材を長期的に育成しカルチャーを醸成していく
  • ミッション達成に向けて早期に優秀な人材を採用し中長期で投資をおこなう
  • 新卒だからという特別扱いはしない

 このフィロソフィーを作ったのは、2019年に入ってからのこと。なぜ今新卒採用を行うかを言語化するべきフェーズに入り、人事に関わる社員全員に浸透させる必要性を認識したためだという。特に奥田氏が強い思いを込めたのが、3つ目の「特別扱いはしない」こと。言い換えると、新卒でもパフォーマンスを最大限発揮できる環境を用意するので、期待に応えてくれる人に入社してほしいと考えたのだ。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



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著者プロフィール

  • 冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

    IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタントとして活動中。ビジネスとテクノロジーのギャップを埋めることに関心があり、現在はマーケティングテクノロジーを含む新興領域にフォーカスしている。

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連載:「IT人材ラボ Day 2019 Summer」セッションレポート
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2019/10/07 06:00 /article/detail/1838
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