AWSからの打診で研修サービスにAWSコースを追加、まず自社エンジニアの興味に応えたことが全ての始まり
大規模なシステム構築を得意とする株式会社BFTが、AWS(アマゾン ウェブ サービス)に特化した教育プログラムの提供を開始する。同プログラムはIT未経験者をインフラエンジニアに育成する「BFT道場」の1コースとなる予定だというが、オンプレミスで実績を積み上げてきたBFT社が、クラウドの人材育成を進める狙いとは? 株式会社BFT 代表取締役社長の小林道寛氏と、教育プログラムの開発を担当する同社の吉田桂子氏に話を聞いた。

オンプレとクラウドの的確な比較とスマートな判断を提供したい
BFT社が長年手がけてきたのは、オンプレで開発する重厚長大な基幹系システムが主だった。しかし、AWSへの取り組みは早く、3年前から年に2度ほど、社内の全エンジニアに向けたAWSの研修を実施している。その中からエンジニアの興味に応じて、AWS社が提供する研修を受けさせたり、AWS認定(資格)の受験料を会社が負担したりといった支援を続けてきた結果、今では250名強のエンジニアのうち、約50名はAWSを業務に使えるレベルに達しているのだという。
「僕らには独立系企業の強みとして、特定の技術に特化せず、社員間で組織学習を進めながら、社員間で交換可能な状態を作ることができます。AWSが得意な会社は他にもたくさんあると思いますが、オンプレの既存環境とAWSを比較したいというとき、既存環境がわからなければ、話になりません。AWSは新規ビジネスで活用されるケースが多いかと思っていましたが、我々にお声がけいただくのは、オンプレからクラウドへの移行を検討されているケースが多いですね」(小林氏)

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Ichigo Akinori, Nomoto Madoka, Shoeisha Co., Ltd.
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