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Wantedlyのスカウトで返信率20%を達成するまでに犯した失敗・取り組んだ改善策とは――スリーシェイク 吉田拓真氏

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 ITエンジニア採用の基本ツールの1つとなっているWantedly。最近は掲載企業数が大幅に増え、単なる会社紹介や求人票の掲載だけでは応募者を引き付けること自体が難しくなっている。一方で、有名企業でなくても、Wantedly経由で優れたエンジニアを採用できている企業もある。果たしてどのような運用で成果を出しているのか。この連載ではその施策や秘訣などを聞いていく。第1回となる今回は、株式会社スリーシェイク 代表取締役社長 吉田拓真氏にインタビューした。

Wantedlyで仲間探しを印象付ける

――最初に、御社の業務内容を簡単に紹介していただけますか。

 スリーシェイクは、インフラエンジニアでもある私が企業へのSRE(Site Reliability Engineering)支援事業を皮切りに2015年1月に起こした会社です。「インフラの世界をシンプルに、インフラの世界でイノベーションを」というビジョンを掲げ、現在3つのビジネスを展開しています。1つは「Sreake」というブランドで高い技術力が必要とされるSRE領域のコンサルティングサービスを提供するもの。残りの2つが自社プロダクトとして開発した広告配信プラットフォーム「Reckoner ADP」と顧客データプラットフォーム「Reckoner CDP」のビジネスです。

吉田 拓真氏
吉田 拓真(よしだ たくま)氏
株式会社スリーシェイク 代表取締役社長。
2011年DeNA入社後、インフラエンジニアとして決済代行ペイジェント社の基盤担当。AWSの東京リージョン進出時からのユーザーで、クラウドプラットフォームが社会に与えるインパクトを痛感。2013年に創業期のポッピンゲームズジャパン株式会社に入社し、インフラレイヤーを統括しつつ、ゲームプロデューサー、事業戦略室室長など、ベンチャー創業期の技術・事業・経営を全般的にリード。日本発のインフラプラットフォームを作るべく2015年1月に株式会社スリーシェイクを設立。

――どのようなITエンジニアを採用しているのでしょうか。

 2019年6月現在の社員数は27人。そのうち正社員は15人で、この他に業務委託で働いている人たちや学生を含みます。年齢も20歳から36歳までと幅広く、約6割がSREエンジニア、残りがフロントエンドやサーバーエンドのエンジニアです。私たちはSREと呼ばれる領域でもクラウドに特化していますが、最近では意識的にオンプレミス経験者を採用しています。クラウド技術者はもちろん大歓迎なのですが、オンプレミスを経験しているとクラウドの技術の今後を先読みできるからです。

 弊社はいま前年比で350%増の成長をしていますので、2019年中にSREと開発を合わせて10人程度の採用を目指して、積極的に活動をしています。現在の採用ペースは月に2人ぐらい。毎日2~3人と面談しています。

――常に人材を募集しているような状態ですね。そうした採用活動の中で、Wantedlyをどう使っているのですか。

 次の拡大フェーズを見据えて、今月から他の媒体も試し始めたところですが、創業当初から基本的にWantedlyだけを使ってきました。スタートアップではスキルもさることながら、会社のビジョンや方向性、文化がどれだけ求職者とマッチするかが重要です。そんな人たちが集まる媒体はWantedlyしかありません。

 私自身はエンジニアですが、応募時点のスキルはあまり関係ないと思っています。というのも、エンジニアにとって重要なのは、短期間で成長しながらプロダクトをリリースすることだからです。そのために不可欠なのはモチベーションであり、応募時点のスキルを細かく評価することにあまり意味がないということを、過去からの経験から学びました。

 ですから、ビジョンや方向性を伝えるときには、技術力で足切りする印象を持たせないように工夫しています。会社を盛り立てていく「クルー(仲間)」を求めていることを印象付けるアプローチが重要と考えるからです。

――なるほど。成果として、Wantedly経由で何名のエンジニアをこれまでに採用できたのでしょうか。

 インターンを含めて25名のエンジニアを採用しました。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



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著者プロフィール

  • 冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

    IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタントとして活動中。ビジネスとテクノロジーのギャップを埋めることに関心があり、現在はマーケティングテクノロジーを含む新興領域にフォーカスしている。

  • 市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向けWebメディア両方の経験を活かして「資格Zine」を立ち上げ。2017年7月にその拡張版として「IT人材ラボ」をスタートさせた。

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