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苦しい創業期をくぐり抜けたベンチャー企業、それを支えたCTOとはどう出会ってどのような関係を築いたか

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 テクノロジーを使って既存のビジネスを変革していこうというベンチャー企業が次々に誕生している。その成功には、事業をテクノロジーで実装してくれる優れたエンジニアのトップ「CTO」の存在が欠かせない。しかし、優れたCTOを招き入れるのは容易ではない。そもそも、彼らに出会うことすら一般には難しい。インターノウスが運営するCTO/VPoE育成・転職支援サービス「OCTOPASS」が2月6日に開催したトークセッション「今求められているCTOとは?」では、優秀なCTOの獲得に成功したベンチャー企業のCEOが集まり、自社のCTOとどのように出会い、活躍してもらったかをパネルディスカッションで明かした。本稿ではその模様をお伝えする。

パネリスト

  • 樋口龍氏(株式会社GA technologies 代表取締役社長 CEO)
  • 長谷川晋氏(Facebook Japan株式会社 元代表取締役、現MOON-X Inc. CEO)
  • 加藤史子氏(WAmazing株式会社 代表取締役社長/CEO)
  • 尾形太陽氏(株式会社ookami 代表取締役)

モデレーター

  • 中舘宏輔氏(インターノウス株式会社 代表取締役 CEO)

【以下、敬称略】

リアルの体験をテックで進化させる4社

中舘:最初に皆さんの自己紹介をお願いします。

樋口:GA technologieslincoの樋口です。弊社は不動産×テックのPropTechという領域で事業を進めています。現在400名ほど社員がいるうち、エンジニアが30数%で、他には設計士や不動産の仕入れのプロ、大工までいます。私自身はエンジニアではなく営業マンとして仕事をしてきましたので、リアルな事業にテクノロジーを入れるという面でいろいろお話しができるかと思います。

樋口 龍氏
樋口 龍(ひぐち りょう)氏
株式会社GA technologies 代表取締役社長 CEO。
幼い頃より世界的なサッカー選手を目指し、ジェフユナイテッド市原(現J2)に育成選手として所属。 24歳の時にビジネスマンへ転身。「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を。」を経営理念に2013年に株式会社GA technologies(GA テクノロジーズ)を設立し、代表取締役社長 CEOに就任。不動産テック総合ブランド「RENOSY(リノシー)」の運営を中心に、データドリブンでユーザー利便性の高い不動産取引を目指す。

長谷川:Moon-Xlincoの長谷川です。去年の8月までフェイスブック ジャパンの代表取締役を務めていましたが、その後Moon-Xを立ち上げました。Moon-Xは日本のものづくりとテックの組み合わせをビジョンに掲げています。皆さんご存じの通り、日本で本当に良いものを作っている会社や人が多いのですが、情報発信が苦手であったりテクノロジーに弱かったりします。弊社はそうした良いものを作っている会社とコラボレーションして、グローバルスケールで情報発信を行い、日本のものづくりをもっと世界に羽ばたかせようと思っています。

長谷川 晋氏
長谷川 晋(はせがわ しん)氏
MOON-X Inc. CEO。
2歳から9歳まで米国シアトル在住。京都大学経済学部卒、体育会ハンドボール部主将。200年に東京海上火災入社、法人営業担当。P&Gで10年間、Pampers・Gillette・Braun・SKIIなどのマーケティングおよびマネジメントを統括。その後、楽天の上級執行役員としてグローバル17か国および国内グループ全体のマーケティングを管掌。2015年Facebook Japanの代表取締役に就任。在任中にInstagramはMAU 810万から3300万に。2019年8月にMOON-X Inc.を創業。

加藤:WAmazinglincoの加藤です。弊社は2016年7月に創業した3年半くらいの会社です。インバウンドの旅行客と日本の観光資源とをマッチングするBtoBtoCのプラットフォームサービスをやっています。皆さんにならうとTravel Techとなるでしょうか。弊社には多種多様なエンジニアがいますが、とりわけ外国人エンジニアが多いです。中国のWeChat(微信)上で動くアプリ「MiniApp」でミニプログラムを開発しようとすると、仕様書が中国語だったりしますが、中国人のエンジニアが開発を担当してくれています。

加藤 史子氏
加藤 史子(かとう ふみこ)氏
WAmazing株式会社 代表取締役社長/CEO。
慶應義塾大学環境情報学部(SFC)卒業。リクルートにてインターネットでの新規事業立ち上げ(じゃらん net、ホットペッパーグルメなど)に携わった後、2008年より観光産業と地域活性のR&D部門じゃらんリサーチセンターに異動し、主席研究員として調査研究・事業開発に携わる。フリーミアムの若者需要創出プロジェクト「雪マジ」を立ち上げ、スキー需要をV字回復させたほか、ゴルフ市場や温泉地域などの活性化へも横展開する「マジ☆部」を立ち上げた。2016年7月、訪日外国人旅行者による消費を地方にもいきわたらせ、地域の活性化に資するプラットフォームを立ち上げるべくWAmazing株式会社を創業。2019年、Morning Pitch Special Edition 2019最優秀賞受賞。

尾形:ookamilincoの尾形です。弊社はスポーツを取り上げるメディア「Player!linco」を運営する会社で、為末大さんとNewsPicksに支えられながら、「ナイキを越えるんだ」という意気込みで立ち上げました。Player!のユーザーは現在月間400万人ほどです。我々は特にマイナースポーツ、アマチュアスポーツを産業化していくことを目指し、まずは日本のスポーツメディアを再構築してやろうと、40名ほどでやっています。

尾形 太陽氏
尾形 太陽(おがた たいよう)氏
株式会社ookami 代表取締役。
欧州、アジア、西海岸への留学・放浪、複数企業でのインターンを経験し、学生時に友人とレジャーイベント事業を起こす。大学卒業後、尊敬する孫正義を求めソフトバンクへ入社。年間営業実績1位を受賞も事業家として早期の挑戦を求め、入社11カ月で退職。ナイキやESPNを越える世界一のスポーツカンパニーをつくるべく、元プロ陸上選手の為末大氏、NewsPicksの梅田優祐氏らの支援のもと、2014年に株式会社ookamiを創業。2015年にスポーツエンターテイメントアプリ「Player!」を公開し、Appleが選ぶBest of 2015、GOOD DESIGN AWARD 2016等を受賞。「第3のスポーツエンターテイメントをつくる」というビジョンのもと事業は現在も成長を続ける。孫正義後継者育成プログラムソフトバンクアカデミア所属。Forbes Asia Under30 の CONSUMER TECHNOLOGY部門で、アジアを代表する30人に選出。

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著者プロフィール

  • 市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向けWebメディア両方の経験を活かして「資格Zine」を立ち上げ。2017年7月にその拡張版として「IT人材ラボ」をスタートさせた。

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