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海外エンジニア採用でトップランナーの楽天さんを取材してきました!《後編》

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2018/01/09 08:00

 前編(*1)では、楽天さんが海外エンジニア採用をはじめるキッカケや、採用活動の内容、受け入れのときの方針についてお聞きしました。後編となる今回は、海外エンジニア採用でのベンダー選びや学生の活動、そこから見えてくる日本との違い、そして採用方針の大胆な変更があったことをお届けします!! なお、本記事はブログ「Happy Hirgin!! 〜ハッピーなエンジニア採用」からの転載です(*2)。

(*1) 本記事の前編linco

(*2) happy hiring!!「海外エンジニア採用でトップランナーの楽天さんを取材してきました! 後編linco

■取材に応じて頂いたHRご担当:<br/>楽天株式会社 グローバル人事部 採用推進課 エンジニア採用グループ ヴァイスマネージャー 小山 浩平さん
■取材に応じて頂いたHRご担当:
楽天株式会社 グローバル人事部 採用推進課 エンジニア採用グループ ヴァイスマネージャー 小山 浩平さん

海外の就活と比べて、ここが変な日本の就活

海外採用を始めたときの学生の集め方

――学生への採用プロモーションは、大学のキャリアセンターに飛び込んで「学生を紹介してください」とお願いするような感じですか?

 基本はケースバイケースです。欧米の場合、キャリアセンター主催のキャリアフェアに参加するよう案内されたり、自社説明会をやりたいと言うと会場を貸してくれたりと、いろいろです。

 あと、海外の場合、大学のキャリアセンターがかなりしっかりしてるという印象があります。中でも、インドや中国では、かなりの時間をかけて、大学とのコネクションを築く必要があります。ですので極力、現地に詳しいエージェントさんにお願いするようにしています。

 とはいえ、事前のメールではスムーズに進んでるように見えても、いざ現地にいってみると会場すら予約されてなかった、ということも何度かありました。僕たちもわかっていないことが多いので、信頼できるベンダーさんやエージェントさんを選ぶということは非常に重要だと思います。

――うわー、ツラい……。ちなみに、ベンダーやエージェントはどのように選定されているのですか?

 とにかく、いろいろ試してみるしかありませんね。今では依頼するベンダーさんやエージェントさんはある程度決まっていますが、そこに至るまでにたくさん失敗してきました(笑)。会社単位ではなく、担当レベルでも差があります。

日本の就活は特殊

――現地のベンダーならではの採用サービスなどありましたか?

 先程もありましたが、結局、アメリカがどう、シンガポールがどう、ではなく海外の就活は大学のキャリアセンターが中心なんです。その意味では、日本が特殊なんです。就活の仕組みもそうですし、時期もそうです。

――ということは、海外の学生たちは応募する会社の数を絞って、就職活動をしているのでしょうか?

 数という点では圧倒的に違います。それは、終身雇用ではない、ということも背景としてあります。「2~3年ごとにキャリアアップ」「合わなかったら、次」という意識があるように感じます。

――なるほど、ジョブホップすることが前提ということですね。

Rakuten Way~新卒エンジニアの「通年採用」

入社時期だけではなく職種・給与も変わる

――個々のスキルによって給与も変わるんですか?

 はい、楽天ではエンジニア職種だけですが、個々のスキルによって給与が変わります。エンジニアの一括採用を止めて通年採用に切り替えた時点[1]で、そういった方針になりました。通年採用にするということが、よく理解されてないケースもあるんですが……ちなみに、どういった内容かご存知ですか?

――決められた時に一斉に入社することを止める、ということですよね。

 それもありますが、他に切り替わった点として「ポジション別採用」があります。一括採用では、入社後に、研修期間を経て配属が決まっていくのですが、入社前に配属先をあらかじめ決めて採用するというものです。

 整理すると、エンジニア採用が通年採用になって変わった点は3つあります。

  • 入社時期はいつでも
  • ポジションを選択して応募
  • 給与は一人ひとりのスキルに応じて変動

――ということは選考基準も部署別に変わる、ということですね?

 そうです。それも含めて、部署の開発担当役員がオファーを出しています。

――なるほど! となると、どういった経緯でそうなったのでしょうか?

 2014年にエンジニア職種の採用比率の87%が外国籍になったころに、今までの一括採用では受け入れが困難になってきました。例えば、ある海外新卒エンジニアが卒業後、1年近く待ってから入社するというケースがありました。 また、入社後に就くポジションが不透明であることが理由で、採用で競り負けるということも発生してきました。それで一括採用を止めて、通年採用に切り替えました。

[1]: 【参考】Rakuten新卒採用「通年採用および職種別採用を導入


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著者プロフィール

  • 広瀬 俊哉(ヒロセ トシヤ)

    株式会社SEプラス所属。エンジニア向け研修サービスやコースの企画・営業 > 学生向け開発イベントや勉強会を企画・開催 > Happy Hiring !! というブログで、HR向けにハッピーなエンジニア採用について書きながら、営業チーム向けアプリ ホッパーズ | Hoppers を開発中(イマココ)

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