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国内市場に最適化した日本独自のLinux技術者認定試験 LinuC(リナック)を発表―LPI-Japan

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2018/02/05 20:15

 オープンテクノロジー技術者認定機関のLPI-Japanは2月5日、新たな技術者認定試験「LinuC」を発表した。従来の試験「LPIC」をLPI-Japan独自のLinux技術者認定試験LinuCへ移行させていく。背景には、日本市場が求めるニーズに応える認定試験を提供することがある。試験予約は同日から開始。3月1日に試験の配信を開始する見通し。  

LPI-Japan 理事長 成井 弦 氏

 LPI-Japanは設立時からLPICの試験開発に参加。現在までLPI Inc.と協力し試験の品質改善などを行ってきた。しかし、LPICは世界共通の試験であるため、日本市場が求める技術変化への即応や高い品質と受験者に寄り添ったサービスの提供が難しいという問題を抱えていたという。LPI-JapanはLinuCへの移行により、日本はもとより各国のニーズに適した試験を実施していく構えだ。

 移行は2段階で進める予定。すでにLPICの取得を目指して学習している受験予定者の混乱を避けるため、フェーズ1(第1段階)では出題範囲を既存のLPICと同じとする。受験者は、現在刊行されているLPICの受験対策本などを利用して試験準備ができる。1年後にフェーズ2(第2段階)として、問題内容や試験範囲を日本の市場で必要とされる最新の技術に対応したもの変える。

 LinuCの試験配信は、LPICと同じくピアソンVUEで行う。受験予約は2月5日より受付開始。試験配信は3月1日より開始される見通し。「期間限定 LinuC 早期予約 割引キャンペーン」を実施しており、2月28日までに受験予約を行うと受験料が10%割引される。通常の受験料はLinuC レベル1と同レベル2が1試験あたり1万5000円(税別)、LinuC レベル3が1試験あたり3万円(税別)。

 LinuCを広めるため、大手ベンダーなど社内でLPICを利用している企業に、LinuCへの移行を進めてもらう。一部の人材派遣会社でも、LPICが条件のところにはLinuCへの移行を進める。一方で、LinuCリリース後もLPIC試験を並行して配信を続ける。

LinuCの特徴

 LinuCはLPI-Japanが独自で試験を開発することで、日本国内の最新の技術革新や市場ニーズの変化に素早く対応する。また、試験問題を和訳していた従来のLPICとは異なり、日本語で作成することで問題文がわかりやすくなり、受験者にストレスを与えない試験品質が実現される。試験問題を日本で管理・監視するため、信頼性の高さも担保されるという。

 LinuCの資格体系は次のとおりで、LPICに沿っている。レベル1とレベル2は2試験の合格で認定される。レベル3はいずれか1つに合格すると認定される。どのレベルの試験からも受験できる。

LinuC レベル1(101試験、102試験)
Linuxシステムの構築・運用・保守に関する知識を問う。
LinuC レベル2(201試験、202試験)
Linuxサーバーやネットワークを含むシステムの構築・運用・保守に関する知識を問う。
LinuC レベル3 300(300試験)、同303(303試験)、同304(304試験)
各分野の最高技術レベルの専門性を問う。

 さらに、受験者のスキルアップと資格証明を支援するサービスも強化する。受験後の学習やスキルアップに役立つ「受験結果分析レポート」を提供。LinuC認定者に認定証(紙・PDF)、認定カード、認定者ロゴを進呈する。そのほか、誰でも参加できる「無料のLinuCポイント解説セミナー」の実施や、受験者向けサービスプラットフォームの提供もしていく。

 LinuC試験のリリース後6か月間(2018年8月31日まで)に限り、既存のLPIC認定者には、申告によりLinuC受験なしにLinuC認定を取得できる優待プログラムを用意。LinuCへの資格更新を支援するとしている。

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